自 2015年4月 1日
至 2016年3月31日
第43期をもって,公益財団認定から4年が過ぎました。公益財団認定以来,当法人が取り組む公益事業は,主として,(1)青少年の異文化理解と国際友好親善を通じての国際理解や友好促進,(2)言語の調査研究や講座を通じて言語学に関心をもつ学生,研究者などの人材の育成,(3)多文化共生のための日本語教育を通じた日本語学習の普及や地域活動などです。
その事業の中でも主たる事業の国際友好親善事業は44年目を迎え,引率者を含め当法人会員の中学生・高校生ら総勢870名をアメリカ・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド・中国・韓国の6ケ国へ派遣しました。そして外国青少年の受入れ事業では,北米・オーストラリア・ニュージーランド・中国・韓国・インドネシアの国々から延べ143名が来日しました。高校留学事業は,当法人会員の高校生25名が一年間,アメリカ・カナダでの留学生活を通じて貴重な異文化体験を行いました。海外大学生年代を対象にしたインターンプログラムは,アメリカ,カナダ,オーストラリアの3ヶ国から大学生5名が来日し,1年間日本に滞在,日本文化の研究と日本語学習に取り組みました。
青少年国際交流では,感性豊かな十代の時に外国の友と出会い,自立心を養うとともに,海外の人たちと異なるものを相互に認め合うことでお互いの文化を理解し,引いては世界に通じるコミュニケーション力を育てています。この体験を通して学ぶことこそ,自己の成長を促す絶好の教育の機会となっています。
他団体への協力としてかねてより,東日本大震災の被災児童を対象した自立支援事業ーSupport Our Kidsプロジェクトに,オリエンテーションのサポートなどを行ってまいりましたが,プロジェクト自体が軌道に乗ってきましたので,今期はプロジェクト運営のための行事への参加としました
その他,当法人理事が佐賀県主催の「グローバルSAGA戦略会議」で講演し,「国際化に関する住民意識調査」に協力しました。また,東京外国語大学多言語多文化教育・研究センター主催の多文化専門人材認定制度研究会メンバーとして研究会に出席し,さらに認定試行試験の評価委員として論文審査会に出席しました。
言語の調査研究活動 ― 東京言語研究所は,1966年から言語学に関心をもつ学生,研究者などを対象に「理論言語学講座」を開講していますが,2015年度の講座は150名が受講しました。言語学の裾野を広めるために春期講座,集中講義,公開講座など特別講座も実施しましたが,夏期講座では,幅広い層の人たちに“ことば”に関心をもってもらうために「教師のためのことばワークショップ」を開催しました。
地域の多文化共生のための日本語普及活動 ― ラボ日本語教育研修所は,外国人のための日本語教育「本科コース」を開講し,日本語普及に努めました。受講者数はここ数年一時的に減少していましたが2015年度は回復し,アジアの11の国と地域からの留学生,95名が受講しました。短期日本語研修は,北米・ヨーロッパ・アジアの国々から43名が来日しました。地方自治体への関わりとして,川口市主催の市民講座「盛人大学」の国際コースへの講師派遣と,同市主催の日本語ボランティア入門講座への日本語教師派遣を行いました。また,(一財)日本語教育振興協会主催「2015年度日本語学校教育研究大会」に同研修所専任講師が実行委員として大会の企画・運営に関わり,同研修所所属の日本語教師が日頃の実践の成果を発表しました。
2015年度の事業運営は,2期続いた赤字決算を克服し,わずかながらも黒字決算で終えた収支相償の決算となりました。
事業を支えていただいた理事・評議員の方々,および国内外の青少年国際交流関係者にあらためて感謝申し上げます。第43期事業の概要は以下のとおりです。
44回目のアメリカとの青少年相互交流は,2015年7月下旬より1ケ月間,引率者を
含め中学生・高校生の当法人会員616名が米国31州を訪問しました。提携団体は米国4-Hクラブ・ペン シルバニア州メノナイト協会・ニューイングランドホームスクール連絡会議・テキサスグロ ーバルエデユケーション協会・ユタ・プレミアム国際交流協会の5団体です。
同年7月上旬,米国19州より引率者3名と米国青少年40名が来日し,全国の当法人会員宅にホームステイをしながら,各地の青少年と交流を行いました。
40回目のカナダとの青少年相互交流は,2015年7月下旬より1ケ月間,引率者を含め中学生・高校生の当法人会員91名がカナダ5州を訪問しました。提携団体は日加青少年交流委員会,コンタクト・カナダの2団体です。
同年7月上旬,カナダ3州からカナダ青少年8名が来日し,全国の当法人会員宅にホームステイしながら各地の青少年と交流を行いました。
33回目のオーストラリアとの青少年相互交流は,2015年7月下旬より1ケ月間,引率者を含め当法人会員の高校生22名が最大都市シドニーと首都キャンベラをはじめ,ニューサウスウェールズ州各地を訪問し,高校生がいる家庭にホームステイしながら現地高校に3週間通学しました。提携団体はニューサウスウェールズ州日本語教師協会です。
同年12月中旬より2016年1月上旬までの3週間,ニューサウスウェールズ州シドニーとキャンベラから引率者1名と高校生12名が来日しました。首都圏在住の当法人の会員宅にホームステイしながら受入れ家庭と一緒に日本のお正月を楽しみました。
14回目のニュージーランドとの青少年相互交流は,2015年7月下旬より8月中旬まで3週間,引率者を含め当法人会員の中学生・高校生45名が北島タウランガ市を訪問しました。
13歳以下の参加者は男女共学の中学校,14歳以上の参加者はカレッジと呼ばれる男女別の高校に通学し3週間の短期留学と,雄大な自然とマオリ文化に触れる機会をもちながらホームステイを通じて有意義な交流を行いました。提携団体は交流団体レッツホームステイとタウランガ市の Intermediate School, Boys College, Girls College の各学校です。
同年12月中旬より2016年1月上旬の3週間,タウランガ市等から引率者1名と中学生・高校生9名が来日し,中部,関西圏在住の当法人会員宅にホームステイしながら受入れ家庭と一緒に日本のお正月を楽しみました。
30周年となった中国との交流は,2015年3月下旬から4月上旬まで8泊9日間,引率者を含め小学高学年・中学生・高校生・大学生・大人の当法人の会員28名が北京と上海を訪問しました。日中交流30周年を記念して,北京では日中交流30年式典が西城区天泰賓館で行われ,記念式典に参加するために,別途,当法人会員19名が3泊4日で北京を訪問しました。
提携団体は,北京月壇中学と上海外国語大学付属外国語学校です。それぞれの学校の生徒宅にホームステイをしながら中国の青少年と交流し,相互理解を促進しました。
2015年7月下旬から8月初旬に北京月壇中学から引率者を含む10名の青少年が来日し, 関西圏・首都圏の当法人会員宅にホームステイして交流を行いました。また,日本での日中交流30周年記念式典を長野県信濃町にて執り行い,北京市月壇中学校長含め4名が別途来日し式典に参加しました。
同年7月下旬から8月初旬に上海外国語大学附属外国語学校の学生から引率者を含む5名が来日し,中部・首都圏の当法人会員宅にホームステイし交流しました。
再開15回目の韓国との青少年相互交流は,2015年7月下旬の11日間,引率者を含め小学校高学年・中学生・高校生・大学生など当法人会員30名がソウル市を訪問しました。韓国ラボ会員宅にホームステイをしながら,キャンプへの参加を通じて韓国青少年と交流し,相互理解を図りました。提携団体はソウルに本部を置く「社団法人韓国ラボ」です。
2015年8月初旬から8月中旬まで,引率者を含む韓国青少年27名が来日し,当法人会員家庭にホームステイし交流を行いました。
19回目のオレゴン国際キャンプは,2015年7月下旬から8月中旬まで3週間,引率者を含め当法人会員の中学生・高校生19名が参加しました。米国ノースウエストの大自然に囲まれたオレゴン州で同世代のアメリカ青少年との交流や多彩な野外活動を通して“自然から学ぶ”ことを体験しました。キャンプ体験は自らの限界や挑戦する力を見直すよい機会となっています。提携団体はオレゴン州ポートランドに本部を置く「オレゴン科学産業博物館」(OMSI)です。
27年目を迎えたラボ高校生留学プログラムは,米国国際教育派遣基準協会(CSIET)の認可基準に基づき実施され,米国国務省認定の複数の留学機関に留学しました。
(1) 第27期高校留学(2014年7月~2015年6月)
第27期の北米(アメリカ,カナダ)留学生38名は1年間の留学生活を終え、2泊3日の帰国プログラムに参加した後に,米国留学生は2015年6月中旬に,カナダ留学生は同下旬に帰国しました。
(2) 第28期高校生留学(2015年7月~2016年6月)
<米国> 米国4-H留学生9名は,2015年7月下旬に出発し,ワシントン州シアトルで1週間弱の到着時プログラムに参加した後,各州に移動しました。ASPECT留学生6名は8月初旬に出発し,ロスアンゼルスで1週間弱の到着時プログラムに参加した後,各州に移動しました。
PAX留学生4名は,8月中旬出発し,ニューヨークで3日間の到着時プログラムに参加後,各州に移動しました。現在,各団体への留学生は各州のホストファミリィ宅に滞在しながら充実した留学生活を送っています。
2016年6月中旬~下旬にかけ,団体ごとにシアトルでの2泊3日の帰国前プログラムに参加した後,帰国予定です。
<カナダ> カナダ留学生6名は,2015年8月中旬に出発し,ブリティシュコロンビア州バンクーバーで1週間の英語研修を受けた後,各州に移動,ホームステイをしながら留学生活を送っています。
2016年7月頭,2泊3日の帰国前プログラムに参加後,帰国予定です。
(3) 第29期高校留学〔2016年7月~2017年7月)
第29期留学生募集は,2015年4月上旬から開始され,48名が応募しました。9月に全国6ヶ所で第1次選考試験が,11月に全国5ヶ所で2次選考試験が行われました。交流団体の最終的選考を終え,米国留学生20名,カナダ留学生12名が決定しました。2016年3月には全国4ヶ所で留学生・保護者を対象とした第1回留学オリエンテーションが実施されました。
高校留学希望者や英語に興味をもつ中学生・高校生を対象にしたブリッジ・プログラムは,留学準備コースとして英語聴取力,文法,読解力を高めるための8ヶ月間の通信教育を実施しています。2015年度は,中学生,高校生ら計36名が受講しました。また中学生・高校生のラボ会員を対象に英語力診断の「トライアルテスト」を全国各地で実施し,207名が受験しました。
海外の大学生年代が対象で,日本に1年間滞在しながら活動するインターンプログラムは,29年目を迎えました。日本人家庭にホームステイしながら,主に地域の青少年活動へ参加と日本文化の研究を通して相互理解を促進しています。日本での体験は参加者の勉学や進路選択など,人生に大きなインパクトを与えています。2015年度の概要は以下のとおりです。
<北米>
2014年9月にアメリカから2名,カナダから1名が来日し,1年間のインターン・プログラムを終え,2015年8月下旬に帰国しました。同年9月にアメリカから2名,カナダより1名が来日,ホームステイを楽しみながら日本文化を学んでいます。2016年8月に帰国予定です。
<オセアニア>
2014年2月にオーストラリアとニュージーランドからそれぞれ1名ずつ来日し,1年間のプログラムを終え2015年1月に帰国しました。同年2月初旬にオーストラリアから2名が来日しました。現在,日本人家庭でのホームステイを楽しみながら日本文化を学んでいます。2016年2月に帰国予定です。
2015年3月から4月にかけて,2015年度ラボ国際交流参加者を対象に「ラボ国際交流のつどい」が外務省の後援を得て,札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・四国・福岡の全国8ケ所で開催されまし た。2016年3月に日比谷公会堂で開催された首都圏の「ラボ国際交流のつどい」には,参加者,家族,ラボ関係者ら約2,000名が集い,来賓として臨席したカナダ大使館,ニュージーランド大使館の代表,受入れ団体代表の元アイダホ州4-H青少年教育ログラム責任者のモーリス・ジョンソン氏からは参加者への激励メッセージをいただきました。 モーリス・ジョンソン氏はアメリカ4-Hとラボとの国際交流プログラム開始のために尽力された方の一人です。また,オーストラリア大使館,アメリカ大使館はキャロライン・ケネディ大使から,激励メッセージをいただきました。
2015年5月中旬に,2015年度ラボ国際交流の引率業務を行う事務局スタッフ,テューター・シャペロン,カレッジリーダー74名を対象に1泊2日での合同引率者会議を開催し,引率の役割と任務の確認,異文化対応力を身に付けるワークショップなどを実施しました。別途,同会場で全国事務局スタッフ会議,全国カレッジリーダー会議を実施しました。
(1) ラボ・米国4-Hクラブ合同委員会
(2) その他団体代表者とのミーティング
2015年11月,米国ルイジアナ州ニューオリンズにて,ユタ・プレミアム・エクスチェンジ代表者と,当法人スタッフ4名がミーティングを持ち,当年交流の評価と課題の共有と次年度の準備に向けた確認を行いました。
(3) 交流担当者の来日
2016年1月にコンタクトカナダの責任者が来日し,夏のプログラム総括と今後にむけ話し合いを行いました。
また,ニュージーランド交流責任者のスチュワート・カンディ氏が4月に来日し,夏のプログラムに向けて話し合いを行いました。また10月に来日した際には,神奈川支部のテューターを中心にニュージーランド交流促進のためのプレゼンテーションを行いました。
東日本大震災後,被災児童の継続的な自立支援を行うために各国大使,特定非営利活動法人「次代の創造工房」が中心となり,実施されているSupport Our Kidsプロジェクト活動は5年目を迎えました。当法人は2012年度から同事業に協力・支援を行っています。これまでは,ホームステイプログラム運営のための企画委員としての関わり,参加者派遣の出発前オリエンテーションへの協力・支援を行って参りましたが,プログラム運営が軌道に乗ってきたため,参加者報告を兼ねた支援者の会合への参加を行いました。
○2016年3月22日 チャリティーオークション 於新高輪プリンスホテル「盛人大学」国際コース運営について,外部機関として早稲田大学早田教授とともに平野理事長(当時・以後同様)が,市担当者や地元関係者で構成されている「盛人大学運営委員会」の構成メンバーとして関わり,同大学の運営に協力・支援を行ってまいりましたが,平野理事長の理事長退任に伴い,運営協力は終了いたしました。
1966年に開設された理論言語学講座は,言語学の基礎的な研究と基本的な教育を強化し,言語学に関心を持つ有能な人材を育成することを目的に実施しています。2015年度理論言語学講座は,5月11日から12月21日まで大津由紀雄先生(慶應義塾大学名誉教授/明海大学副学長)の「生成文法Ⅰ」,池上嘉彦先生(東京大学名誉教授)の「認知言語学」等16講座が開催され,延べ150名が受講しました。また,演習形式講座が開講され,3名が受講しました。
春期講座は,2日間で受講者に現代言語学の主要な研究領域やアプローチを紹介し,受講者を魅力ある言語学の世界へ誘うことを目的に実施されています。2015年度は,4月18日・19日に15講座を開講し,受講者は103名でした。
公開講座は言語学研究の裾野を拡げることを主な目的として実施しています。2015年度は3講座を開催し,95名が受講しました。
夏期講座「教師のためのことばワークショップ」は,言語学以外の研究分野から講師を招聘し,「論理的思考力の育成」をテーマに開講し,受講者は18名でした。
日時 | 2015年8月8日・9日 |
講師 | 西山佑司氏(慶應義塾大学名誉教授)福澤一吉氏(早稲田大学教授),鈴木宏昭氏(青山学院大学教授),久保野りえ氏(筑波大学附属中学校教諭) |
コーディネーター | 大津由紀雄氏(明海大学教授) |
集中講義は,一つの分野を2日間かけて集中的に学ぶことができ,2015年度は2講座を開講し,63名が受講しました。
外国人のための日本語教育「本科コース」(週20時限)は,春学期(2015年4月6日~6月19日),夏学期(6月30日~10月2日),秋学期(10月13日~12月18日),冬学期(2016年1月12日~3月18日を開講しました。受講者は,韓国・中国・ベトナム・ネパール・モンゴル・アゼルバイジャン・マレーシア・ バングラデシュ・エジプト・台湾・チベットの11の国と地域からの来日者です。学期ごとの受講者数は 81~96名でした。2016年3月に「本科コース」を修了した留学生29名中17名が日本の大学・大学院, 専門学校に進学しました。
1. インドネシア日本文化ツアー
4月14日から4月21日までの8日間,インドネシアから高校生20名,引率教師2名,コーディネーター1名(Youth Exchange Indonesiaスタッフ)が「日本文化体験」を目的に来日し,日本語学習,日本文化ツアー,当法人会員の日本人家庭での2泊3日のホームステイを体験しました。
2. 北米青少年日本語研修プログラム
北米青少年日本語研修プログラムは,日本語学習とホームステイが直結したカリキュラム構成となっています。6月15日から7月8日までの3週間,アメリカ・カナダから13歳から19歳の青少年26名と引率者1名が参加しました。
3. ラングブリッジ日本語研修プログラム
7月13日から7月31日までの3週間,米国・カナダから,引率者1名を含む16名が本プログラムに参加しました。カナダのラングブリッジ教育センターが運営する青少年国際交流プログラムに応募した学生の中から,日本語や日本文化に興味をもつ青少年が来日し,当法人会員宅にホームステイをしながら日本語を学びました。
埼玉県川口市より委託を受け,日本語ボランティアとして地域貢献を目指す人たちを対象に,5月22日から6月19日までの毎週金曜日,「日本語ボランティア入門」講座(全5回)を開講しました。参加者は30名でした。なお,本年度は,2016年度に試行する予定の「日本語教師スキルアップ講座」の企画検討を行いました。
(1) 川口市・市民講座「盛人大学」への協力
平野理事長・石井恵理子評議員・日本語教育研修所職員1名が講師として講座を担当しました。
2016年3月に開催された平成27年度「盛人大学」卒業式には,当法人から関係者が参列しました。
(2) 川口市「在住外国人サポートネットワーク」会議への参加
川口市で在住外国人支援等を行う団体の情報共有を目的に設立された「在住外国人サポートネットワーク」会議に,当研修所黒崎誠事務局長が参加しました。
当研修所専任講師中山康昭が,(一財)日本語教育振興協会主催の日本語学校教育研究大会の実行委員として企画・運営に関わりました。同大会の中で当研修所日本語教師が日頃の研究成果を発表しました。また,当法人の小山理事が東京外国語大学多言語多文化教育研究センターの「多文化社会における専門人材の専門性」研究プロジェクトに研究協力員として参加しました。
東京女子大学日本語教師養成課程の受講学生6名を,5月11日から7月15日まで教育実習生として受け入れました。また,学習院大学文学部日本語日本文学科で日本語教育を学ぶ学生の授業見学を受け入れました。11月4日,13日の2日間で計8名が来校しました。
広報誌「ラボの世界」は異文化理解の促進のために年4回発行し,会員や公共教育団体に配布しています。2014年度発行「ラボの世界」概要は,以下のとおりです。
10代とともに~安藤聡氏(大妻女子大学比較文化学部教授・英文学者)中国交流30周年記念式典(北京・上海)報告,第4回インドネシア文化交流,世界の国から~インドネシア共和国,ラボ日本語教育研究所のいま(昨今の留学生)
10代とともに~川田順造氏(人類学者)夏の諸外国来日の様子,ラボ・インターンからの手紙(北米インターンカルチャープロジェクト発表)ラボ日本語教育研究所のいま(日本語教師ってどんな人)
10代とともに~吉村七重氏(筝曲家),若田光一氏インタビュー(JAXA宇宙飛行士)日米合同会議報告,アメリカ4-H 国際交流本部時期議長メッセージ(デビー・マクドナルド ウェストバージニア州4-Hプログラム責任者)地平線白書(韓国交流訪問と受入れ報告,夏季各国訪問レポート)東京言語研究所リポート,ラボ日本語教育研究所のいま(もうひとつのラボ国際交流)
10代とともに~金原瑞人氏(翻訳家・児童文学研究家・法政大学社会学部教授)国際交流45年,東京言語研究所50年を迎え(一般財団法人ラボ国際交流センター理事長あいさつ,西山佑司運営委員長あいさつ(慶応大学名誉教授))理事・評議員会 報告,加藤恵津子評議員からのメッセージ(国際基督教大学教授)崔徳明歓迎メッセージ(上海外国語大学附属学校校長)インドネシア送り出し団体からのメッセージ,オセアニア青少年受入れ報告,ラボ・インターンからの手紙(オセアニアインターンカルチャープロジェクト発表)英語で授業体験報告(星友啓栖安フォード大学教諭),ラボ日本語教育研究所のいま(日本社会と日本語学校の未来)
以上
交流プログラム | 訪問 | 来日 | 合計 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
年度 | 2014年 | 2015年 | 2014年 | 2015年 | 2014年 | 2015年 | ||
アメリカ交流 | 636 | 616 | 43 | 43 | 679 | 659 | ||
カナダ交流 | 113 | 91 | 8 | 8 | 121 | 99 | ||
日本語研修 | ― | ― | 25 | 27 | 25 | 27 | ||
北米交流 小計 | 749 | 707 | 76 | 78 | 825 | 785 | ||
LanguBridge日本語研修 | ― | ― | 23 | 16 | 23 | 16 | ||
オーストラリア交流 | 29 | 22 | 7 | 13 | 36 | 35 | ||
オーストラリア日本語研修 | ― | ― | 5 | ― | 5 | ― | ||
ニュージーランド交流 | 35 | 45 | 15 | 10 | 50 | 55 | ||
中国交流 | 20 | 47 | 10 | 19 | 30 | 66 | ||
韓国交流 | 29 | 30 | 24 | 27 | 53 | 57 | ||
オレゴン国際キャンプ | 25 | 19 | ― | ― | 25 | 19 | ||
インドネシア交流 | ― | ― | 18 | 23 | 18 | 23 | ||
ラボ・インターン | ― | ― | 5 | 5 | 5 | 5 | ||
諸外国 小計 | 138 | 163 | 107 | 113 | 245 | 276 | ||
アメリカ留学 | 28 | 19 | ― | ― | 28 | 19 | ||
カナダ留学 | 10 | 6 | ― | ― | 10 | 6 | ||
高校留学 小計 | 38 | 25 | 0 | 0 | 38 | 25 | ||
合計 | 925 | 895 | 183 | 191 | 1,108 | 1,086 |