公開情報

財団事業公開情報 多文化共生の推進と日本語普及 言語の調査研究活動 異文化理解の促進

事業概要報告書

第48期事業概要報告書

自 2022年4月 1日
至 2023年3月31日

はじめに

 第51期は前期末に一般財団へ移行し、今期期首には法人を存属するに足る最低限の純資産を以って事業年度を開始いたしました。

 ただし当財団の事業であったラボ日本語教育研修所は、同時的に進めていた他の日本語学校への事業譲渡が期中に成立、当財団の運営より離れました。

 また、言語の研究と教育を通じて言語学に関心をもつ学生、研究者などの人材の育成を図る東京言語研究所は、昨年度の報告同様、新型コロナウイルスの影響により全面的にオンラインでの講義に変更した結果、教室では受講できないところにお住いの方が多数受講できるようになり、対面型で講座を実施していた時には収支相償か赤字体質だった財務内容が好転しています。

 国際交流事業はラボ教育センターに事業譲渡しましたが、当財団は外国の交流団体との窓口業務、国際交流プログラム実施に当たっての様々な業務に対応してまいりました。

 2020年に発生した新型コロナウイルス感染症の影響で、2年間実施できなかった国際交流ですが、2022年は3年ぶりにアメリカでのホームステイとオレゴン国際キャンプを実施しました。ただし、カナダや他の外国への訪問プログラム、また、日本での受入れプログラムは、新型コロナウイルス感染症の影響で実施できませんでした。

 アメリカでのホームステイ、そしてオレゴン国際キャンプでは、新型コロナウイルスに感染した例はありましたが、幸い重症化はしませんでした。

 帰国時には日本政府の方針で、出発72時間前に現地でPCR検査を受け、陰性証明を取ってからでないと帰国の国際線に搭乗ができませんでした。参加者は帰国のために主にダラスとシカゴに集合をして検査を行いましたが、表向きは元気にしているのに、検査をしたら陽性という例が発生、滞在を延期しなくてはならない例もありました。当時アメリカでは、既にPCR検査を行う場所もほとんどないような状態でした。かろうじて空港には検査場はありましたが、陽性判定を受けると次の検査は一週間後でないと受けられないという不便さがありました。よって検査を受けられる場所を探し、遠方まで通うということも必要でした。陰性になってもすぐに帰国便の予約ができるという訳ではなく、早朝からチェックインカウンターにスーツケースを持って並び、キャンセル待ちを狙うというようなことも行いました。キャンセル待ちが多い場合は、顔なじみになった航空会社の担当者に、子どもだからと頼み込んで入れてもらったりもし、可能な限り早期の帰国に努めました。

 オレゴン国際キャンプでは、いわゆる24/7の状態で3週間過ごしますので、24名のグループ内で12名が新型コロナウイルスに感染しました。ただし重症化はせず、適宜グループ本体と距離を取りながら活動を継続し回復を待つという方針で対応しました。

 高校留学は前年の21年に唯一行った国際交流プログラムです。22年6月の帰国においては、新型コロナウイルス感染症の影響で航空便の運航に支障をきたすことが多く、一部の留学生が乗継に間に合わずシアトルで足止めされるという事態も起きました。受入れ団体やシアトル近郊に在住していた元ラボの留学カウンセラーの助力を緊急避難的に受けて、予定よりは遅れましたが無事に帰国を果たしています。

 留学の出発も新型コロナウイルスの影響で個人での出発となり、移動に当っては適宜ラインでつないで現地まで誘導をするということも行いました。その結果、全員無事に目的地に着いています。

 振り返って、新型コロナウイルスが落ち着いてはいなかった状況でしたが、当財団としてはラボ教育センターと協力をして、参加者の健康と安全を第一に国際交流を実施しました。新型コロナウイルスの感染リスクを完全に払拭することはできませんでしたが、それでも、青少年の1年は大人の1年よりはるかに感性豊かで取り戻し難い時間という考え方から再開に踏み切りました。このような状況の中異口同音に、実施できてよかったという感想が大半だったのは、次の交流へ繋ぐ大きな力となりました。

 第51期の当財団事業が無事終えられたのも、理事、評議員のみなさま、ラボ教育センターなどの理解と協力の賜物と感謝申し上げます。

 第51期事業の事業別の詳細は以下のとおりです。

1.青少年の国際交流活動~一ヶ月のホームステイ相互交流
a.アメリカとの交流

 49回目のアメリカとの青少年相互交流は、2022年7月下旬より1ケ月間、引率者を含め中学生・高校生の当財団会員(北米合計で356名)が米国を訪問しました。交流団体は米国4-Hクラブ・ペンシルバニア州メノナイト協会・ユタ・プレミアム国際交流協会の3団体です。滞在期間中9名が新型コロナウイルスに感染。重篤には至りませんでしたが、18名が帰国前検査で陽性となり、順次陰性になった参加者から帰国しました。最後の帰国は全体の検査から8日後の8月27日に帰国しました。
 同年7月上旬、米国より引率者と米国青少年が来日し、当財団会員宅にホームステイをしながら、全国各地の青少年と交流を行う予定でしたが新型コロナウイルスの影響で中止となりました。

b.カナダとの交流

 45回目のカナダとの青少年相互交流は、2022年7月下旬より1ケ月間、引率者を含め中学生・高校生の当財団会員がカナダを訪問する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で中止となりました。提携団体は日加青少年交流委員会、コンタクトカナダです。
 同年7月上旬、カナダから青少年が来日し全国の当財団会員宅にホームステイをしながら各地の青少年と交流を行う予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で中止となりました。

c.ニュージーランドとの交流

 19回目のニュージーランドとの青少年相互交流は、2022年7月下旬より8月中旬まで約3週間、引率者を含め当財団会員の中学生・高校生が北島のタウランガを訪問する計画でしたが、新型コロナウイルスの影響で現地の入国規制緩和の予測が立ちづらく中止となりました。参加者は現地の学校に通学し、約3週間の短期留学と雄大な自然、そしてマオリ文化に触れる機会をもちながら、ホームステイ交流を行う予定でした。タウランガの提携団体はレッツホームステイとタウランガ市の Intermediate School, Boys College, Girls College の各学校です。
 同年12月中旬より2023年1月上旬までの約3週間、ニュージーランドの各学校から生徒と引率者が来日し、首都圏の当財団の会員家庭にホームステイをする計画は、新型コロナウイルスの影響で日本への入国がでず中止となりました。来日者はラボ・ウィンターキャンプ1班にホストと参加をしたり、ホストファミリーと日本のクリスマス・お正月を楽しんだりする予定でした。

d.オーストラリアとの交流

 以前は日本の年末年始の約3週間、オーストラリアの高校生が引率者とともに来日し、当財団会員宅にホームステイをしていましたが、オーストラリアの州政府による交流システムの変更と新型コロナウイルスの影響も相俟って中断が続いています。再開ができた場合は、ラボ・ウィンターキャンプ1班にホストと参加したり、ホストファミリーと日本のクリスマス・お正月を楽しんだりします。

e.中国との交流

 中国との青少年相互交流は、提携校の生徒宅にホームステイをしながら通学し、中国の青少年と交流、相互理解を促進するプログラムです。例年であれば3月下旬から4月上旬までの10日間、引率者を含め小学校高学年・中学生・高校生・大学生・大人の当財団の会員が上海、北京を訪問しますが、新型コロナウイルスの影響で募集を行いませんでした。提携校は上海外国語大学付属外国語学校、北京月壇中学です。また例年であれば夏期には北京月壇中学から、冬期には上海外国語大学附属外国語学校から来日をして当財団会員宅でホームステイをしますが、新型コロナウイルスの影響で実施に至りませんでした。

f.韓国との交流

 韓国との青少年相互交流は、例年であれば7月下旬の11日間、引率者を含め小学校高学年・中学生・高校生の当財団会員がソウル市を訪問し、ソウルに本部を置く提携団体「社団法人韓国ラボ」の会員家庭にホームステイをしますが、新型コロナウイルスの影響で募集を行いませんでした。
 また、例年であれば8月初旬から8月中旬まで、引率者を含む韓国青少年が来日し、当財団の会員宅にホームステイをしながらラボ・サマーキャンプにも参加をしますが、新型コロナウイルスの影響で実施に至りませんでした。

g.オレゴン国際キャンプ

 24回目のオレゴン国際キャンプには、2022年7月23日から8月15日まで24日間、引率者を含め当財団会員の中学生・高校生・大学生25名が参加しました。米国ノースウエストの大自然に囲まれたオレゴン州で、同世代のアメリカ青少年も4名が参加をし、相互に交流をしながら多彩な野外活動を通して自然から様々なことを学ぶ体験をしました。提携団体はオレゴン州ポートランドに本部を置く「オレゴン科学産業博物館」(OMSI)です。参加者中12名が新型コロナウイルスに感染し、重篤には至りませんでしたが、3名が3日遅れて帰国しました。

h.オンラインプログラムの実施

(1)「2022ラボ国際交流未来プロジェクト」

a) 対象:2022年のラボ国際交流プログラムに参加できなかった参加予定者

b) 参加:68名

c) プログラム

i. 2022年3月20日:Eman(ラボ教育センター米国人スタッフ) と英語でゲーム/自己紹介に関するゲーム/大学生シニアメイトの自己紹介と国際交流体験/ロッジ(小グループ)内での共通点探し

ii. 4月17日: Eman と英語でゲーム/ロッジ活動:大学生シニアメイトと自己紹介~ Five about Me

iii. 5月22日:インターンの Anais の Five about Me / Eman と英語でゲーム/ロッジ活動:ラボ・ライブラリーからHappy になるワードを探そう! "If Youʼre Happy" にあわせて発表!/お別れ会と未来への宣言

(2) 韓国青少年交流(オンライン交流)

a) 日 程:7月~8月 韓国ラボのペンパルとメールやSNSで交流

b) 参加者:15名(小学生~高校生まで。応募者多数により抽選にて決定)

c) 受入れ団体:社団法人韓国ラボ

d) 交流会:8月6日(土)オンラインで実施(日本・韓国の参加者とその家族)

i. 自己紹介やゲーム、韓国文化紹介。ペンパルとペアになり家族紹介やお互いの料理(韓国:キンパ・日本:おにぎり)を教え合った

ii. ラボっ子参加者だけでなく家族ぐるみでの交流ができたと好評だった。

2.青少年の国際交流活動~一年間の長期交流プログラム
a. ラボ高校留学プログラム

(1)  第34期高校生留学(2021年7月~2022年6・7月)
<米国留学>

a) 6月初旬から中旬にアメリカ留学生13名がシアトルから帰国しました。

b) 乗継便の遅れやスーツケースのコネクションの不具合で、アメリカ留学生のうち2名が1日遅れ、1名が2日遅れで帰国しました。

c) コロナ禍以前は一度集合し、エバリュエーションを経て全員で帰国していましたが、今回は事前にオンラインでのエバリュエーションを行いました。

<カナダ留学>
a) カナダ留学生9名は、6月初旬から中旬にバンクーバーから帰国しました。

(2) 第35期高校留学〔2022年7月~2023年6・7月)
a) プログラム概要

i. 米国留学12名 Aspect Foundation (7名)・States' 4-H International Programs(5名)

ii. カナダ留学 6名  AB州(3名) BC州(3名)

b) 選考試験

i. 米国留学は,「ELTiS 215点(300点満点/50問中40問以上正解)、および学校の成績が英語4.0以上、他の科目3.0以上、全科目平均3.5以上」を合格基準としています。仮に基準点に満たない受験者も、各団体とのオンラインインタビューを経て留学生として決定する場合があります。J1ビザ資格で授業料は米国国費負担、ホストファミリーはボランティアです。

ii. カナダ留学はELTiS 206点(50問中35問以上正解)を基準としています。カナダプログラムについては、学校の成績が極端に悪くない限り合格となります。各州内の各教育委員会(School District)と直接提携しています。授業料とホームステイ費が有料です。ビザはStudy Permit(就学許可証)と呼ばれます。

c) プレイスメント
i. 米国留学

1. 国務省規定に基づき、8月末までのプレイスメント完了が義務付けられており、手続きが完了しなければ留学生の入国は認められません。

2. アメリカのプレイスメントは非常に厳しく、最後にプレイスメントが確定したのは8月16日でした。

3. 渡航は基本的に単独渡航。安全管理で、担当事務局員とラインをつなげ、適宜滞在地まで誘導を行いました。

ii. カナダ留学

1. プレイスメントは順調になされました。ただし各学区の受入れ枠は限定的で先着順もありました。

d) 到着時プログラム

i. 今期はコロナ禍に鑑み、現地での集合型ではなく、出発前オンライン研修としました。

(3) 第36期高校留学 (2023年/2024年)
a) 試験の変更

i. これまでのペーパーテストELTiS1.0に代えて、急遽オンラインによるELTiS2.0を、一般社団法人国際教育交流ネットワーク機構の協力により実施。

ii. 米国留学は,800点満点中670点、カナダ留学は800点満点中640点を基準としています。

iii. 学校の成績、ラボのスタッフによるインタビュー、書類選考、加えて4-Hはスタッフによるインタビューを経て米国留学生12名、カナダ留学生6名が決定しました。

b) オリエンテーション

i. 2022年3月には新型コロナウイルスの影響に鑑み、オンラインで留学生・保護者を対象とした第1回留学オリエンテーションを実施しました。

(4) 大学生年代の交流プログラム–インターンプログラム
海外の大学生年代を対象とし、日本に1年間滞在しながら活動するラボインターンプログラムは、34年目を迎えました。日本人家庭にホームステイをしながら、主に地域の青少年活動への参加と日本文化の研究を通した相互理解を促進しています。日本での体験は、参加者のその後の勉学や進路選択など、人生に大きなインパクトを与えています。2022年度の概要は以下のとおりです。

a) 北米インターン

i. 来日:4月~9月末日

1. 氏名:アネイス・パッテン(イギリス・ウィンザー)

2. 本来は2021年の10月に来日する予定でしたが、日本の水際対策の関係から来日が2022年4月にずれ込み6ヶ月の滞在となりました。神奈川支部・東北支部・千葉支部に配属。

ii. 来日:2022年9月~2023年8月末日

1. 氏名:オードリー・ジョハネス(アメリカ・ミネソタ州)

2. 氏名:ケイリー・ステイネット(アメリカ・オレゴン州)

3. 3年ぶりに通常通り1年間滞在するインターンを迎え入ることができました。現在、中国・四国支部と北関東信越支部に配属。

3.その他
(1) ラボ国際交流のつどいの開催

 新型コロナウイルス発生以降、国際交流出発前に、それぞれの地域で壮行会を兼ね、参加者一人ひとりが自己紹介と決意表明を行いました。

(2) 全国引率者会議の実施

 2022年5月14日、15日に2022年ラボ国際交流の引率業務を行う事務局スタッフ、テューター・シャペロン、カレッジリーダー37名を対象に1泊2日での引率者合同会議行いました。引率の役割と任務の確認、異文化対応力を身に付けるワークショップなどを実施しました。

(3) 交流団体との合同委員会の実施(ラボ・米国4-Hクラブ合同委員会)

 例年秋に米国で行っている会議は新型コロナウイルスの影響で実施されず、必要な打ち合わせは実務担当者が適宜オンラインでミーティングを行いました。

4.他団体への協力・支援
東日本大震災の被災児童に対する自立支援事業への協力

 東日本大震災後、被災児童の継続的な自立支援を行うために、当財団の評議員でもあった故秋澤志篤氏が各国大使館と協力して立ち上げた「Support Our Kidsプロジェクト活動」は12年目を迎えました。当財団は2012年度から同事業に協力・支援を行っており、今期も参加者報告を兼ねた支援者の会合に参加をする予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で中止となりました。なおこのプロジェクトは震災後10年間を実施予定期間としておりましたが、更に5年間継続することとなりました。

5.東京言語研究所の活動
(1) 理論言語学講座

 a) 5月16日から7月25日まで前期の講座が開講され、207名が参加しました。後期は10月3日から12月15日まで実施しました。後期の講座は、「生成文法Ⅰ」、「認知言語学Ⅰ」「認知言語学Ⅱ」、「フィールド音声学」、「日本語文法理論」、「社会言語学」、「意味論の基礎」、「語用論入門」、「形態論・語形成論」の開講で、受講者数は104名。理論言語学講座の枠組内で3日間の夏期集中講義「言語哲学」、「生成文法Ⅲ」を開催していますが、全国から62名の参加者がありました。また、本年の夏の講座は一部ハイブリッド講座も実施しました。

(2) 公開講座
 a) 春期講座

4月16日(土)、17日(日)の2日間、理論言語学講座の受講者オリエンテーションを兼ねて、「言語研究の面白さ」、「音声学」などの15講座が開催されました。オンライン形式の講座が実施され、115名の参加がありました。

 b) 公開講座(対面+ZOOMによるオンラインのハイブリッド形式)

 i. 第1回公開講座
  1. 日 程:6月4日(土) (90分×2コマ講義)
  2. 講 師:柴田元幸(東京大学名誉教授/アメリカ文学)
  3. 演 題:翻訳者が脳内で自分と相談していること
  4. 受講者:90名

 ii. 第2回公開講座
  1. 日 程:7月2日(土)(90分×2コマ講義)
  2. 講 師:川添愛(作家/言語学)
  3. 演 題:ヒトの言葉、AIの言葉
  4. 受講者:59名

 iii. 第3回公開講座
  1. 日 程:2023年2月25日(土)(90分×2コマ講義)
  2. 講 師:阿部公彦(東京大学教授/英米文学)
  3. 演 題:愛想のない文章とどう付き合うか-ポライトネスの視点からとらえる文学作品-
  4. 受講者:48名

 c) 集中講義

 i. 第1回集中講義(対面+ZOOMによるオンラインのハイブリッド形式)
  1. 日程:9月10日(土)、11日(日)(90分×6コマ講義)
  2. 講師:林 徹(放送大学特任教授、東京大学名誉教授)
  3. 演題:言語調査入門:言語データの作り方から応用の一歩手前まで
  4. 受講者:28名

 ii. 第2回集中講義(対面+ZOOMによるオンラインのハイブリッド形式)
  1. 日程:2024年3月18日(土)、19日(日)(90分×6コマ講義)
  2. 講師:野村益寛(北海道大学教授/認知言語学)
  3. 演題:認知文法のトピックス
  4. 受講者:47名

 d) 特別講座「教師のためのことばセミナー」(ZOOMによるオンライン講座)

 i. 日程および講師:(各日2時間講義)
  1. 10月16日(日)ことばへの気づきと小中高大校種別対応可能性
    大津由紀雄(関西大学客員教授)

  2. 10月30日(日)ことばへの気づきを利用した小学校での授業実践
    北野ゆき(守口市立さつき学園教員)

  3. 11月20日(日)ことばへの気づきを利用した大学での授業実践
    向後朋美(十文字学園女子大学教授

  4. 12月4日(日)ことばへの気づきを利用した国語科と英語科の連携
    柾木貴之(北海学園大学准教授)

  5. 12月18日(日)学校教育の視点から見た、ことばへの気づき
    亘理陽一(中京大学教授)

  6. 受講者数:22名(小・中・高校・大学教員、大学院生、日本語教師等)

6.ラボ日本語教育研修所事業
(1) 外国人のための日本語教育

a) 長期日本語(本科)コース

i. 2022年8月末現在、韓国、中国、モンゴル、ネパール、アゼルバイジャン、シリア、アフガニスタン、ウクライナの8カ国から、計54名の学習者が在籍していました。

ii. 新型コロナウイルス感染症拡大を防ぐ対策として外国人の新規入国が制限されていた昨年度と異なり、今年度は外国人の入国が認められました。その結果、4月新入生として28名、7月新入生として21名が入学しました。

iii. 学習者の日本語学習の目的は、日本の大学・大学院、専門学校への進学が主でありますが、日本での就職を希望する学習者も多いです。

b) 短期日本語研修

i. 北米青少年,およびラングブリッジ日本語研修

1. 2021年度同様、北米青少年日本語プログラム、およびラングブリッジ日本語プログラムは今年度も中止となりました。

(2) 地域貢献活動

 a) 埼玉県川口市主催「盛人大学」への講師派遣

i. 同大学の「国際コース」2講座をラボ関係者が担当しました。

ii. 当財団元理事の石井恵理子氏(東京女子大学教授)が『「多文化共生社会」の構築に向けて』(6月19日)を、ラボ日本語教育研修所所長黒崎誠が「日本語を外国語として捉える-日本語を教えるとは-」(8月1日)を担当しました。

(3) 日本語教師育成

a) 日本語教師スキルアップ講座

i. 現職、および休職中の日本語教師、日本語教育専攻の大学院生等、日本語教師の有資格者を対象とした「日本語教師スキルアップ講座

ii. 日本語教育中上級レベルの教え方」を、4月22日~6月10日(毎週金曜日、全7回)、4月25日~5月30日(毎週月曜日、全5回)、7月25日~8月29日(毎週金曜日、全5回)にオンラインで開講しました。

iii. 昨年度に引き続いての開講で、合わせて22名が受講しました。

(4) 外部日本語教育機関への参加・協力

a) 一般財団法人日本語教育振興協会主催「日本語学校教育研究大会」

i. 日本語教育振興協会主催による「日本語学校教育研究大会」に当研修所専任講師が大会実行委員として企画・運営に携わりました。

b) その他

i. 7月4日~7月29日に東京女子大学の日本語教育専攻の学生6名を、教育実習生として受入れ、実践的な日本語教授法を学ぶ機会を提供しました。

ii. 9月1日よりラボ日本語教育研修所の事業譲渡による設置者変更を行いました。譲渡先は国際開発(株)です。ここは、赤門会日本語学校の系列会社で、ラボ日本語教育研修所の名称を継続使用するために、赤門会本体ではなく系列会社への譲渡となりました。

7. 広報誌「ラボの世界」の発行

 広報誌「ラボの世界」は異文化理解の促進のために年4回発行。2022年度発行「ラボの世界」の概要は、以下のとおりです。「ラボの世界」は当財団のホームページでの公開としています。

(1) 2022 Summer Vol. 297 2022年 6月2日発行

「10代とともに」(井上桂⽒・アウトドア活動専門家),国際交流事前活動リポート、インターン紹介、未来Project、全国引率者合宿、東京言語研究所「春の講座リポート」、OB からのメッセージ「Go Ahead!」、一般財団法人ラボ国際交流センター理事会、評議員会報告を掲載

(2) 2022 Autumn Vol. 298 2022年 9月29日配信

「10代とともに」(峰幸代氏・元全日本ソフトボール選手),2022 ラボ国際交流再開、ラボ韓国青少年オンライン交流、第34期ラボ高校留学 Breaking News、新インターン紹介、東京言語研究所公開講座、OG からのメッセージ「Go Ahead!」を掲載

(3) 2022 Winter Vol. 299 2022年12月1日配信

「10代とともに」(中澤伸子・日本学術振興会特別研究員・ヒョウ博士),「地平線白書~ラボ国際交流2022」、教師のための言葉セミナー、OG からのメッセージ「Go Ahead!」を掲載

(4) 2023 Spring Vol. 300 2023年 3月2日配信

「10代とともに」(広瀬浩二郎氏・国立民族学博物館准教授・文化人類学者)、2022~2023ラボ・ウインターキャンプ“ラボ・インターンの、Special English Program”、教師のための言葉セミナー、OG からのメッセージ「Go Ahead!」を掲載

以上

○2022年度ラボ国際交流参加者状況

交流プログラム
Program
訪問
Outbound
来日
Inbound
合計
Total
年度 2022年 2021年 2022年 2021年 2022年 2021年
アメリカ交流 356 0 0 0 356 0
カナダ交流 0 0 0 0 0 0
日本語研修 0 0 0 0 0 0
北米交流 小計 356 0 0 0 356 0
LanguBridge日本語研修 0 0 0 0 0 0
オーストラリア交流 0 0 0 0 0 0
ニュージーランド交流 0 0 0 0 0 0
中国交流 0 0 0 0 0 0
韓国交流 0 0 0 0 0 0
オレゴン国際キャンプ 25 0 0 0 25 0
インドネシア交流
ラボ・インターン 0 0 2 1 2 1
諸外国 小計 25 0 2 1 27 1
アメリカ留学 12 13 0 0 12 13
カナダ留学 6 9 0 0 6 9
高校留学 小計 18 22 0 0 18 22
合計 399 22 2 1 401 23
※引率者(テューター・シャペロン,事務局スタッフ,カレッジ・リーダー)を含む。
※高校留学は引率者を含まない。