公開情報

財団事業公開情報 多文化共生の推進と日本語普及 言語の調査研究活動 異文化理解の促進

事業概要報告書

第48期事業概要報告書

自 2020年4月 1日
至 2021年3月31日

はじめに

 第48期はラボ国際交流史上、未曽有の年となりました。2020年の年頭に中国で発生したといわれる新型コロナウイルスは、人類史上初めてと言っていい、まさにパンデミックとなってしまいました。ワクチンの接種も進んではいますが、今後も完全なる撲滅は難しいでしょう。国際交流もそれを前提にせざるを得なくなってくると考えます。

 この新型コロナウイルスの影響で、当財団の公益目的事業である、(1) 青少年の異文化理解と国際友好親善を通じての国際理解や友好促進、(2)言語の調査研究や講座を通じて言語学に関心をもつ学生、研究者などの人材の育成、(3)多文化共生のための日本語教育を通じた日本語学習の普及や地域活動は、多大な影響を受けました。

 青少年の異文化理解と国際友好親善事業:1972年に始まったアメリカとの交流は、2020年には49回目を迎えるはずでした。しかし新型コロナウイルスの感染拡大により、参加者、ホストファミリー、交流関係者の健康と安全が十分確保できないと判断し、プログラムの中止という苦渋の選択をいたしました。同様に、カナダ、ニュージーランド、中国、韓国でのホームステイプログラム、オレゴン国際キャンプも中止といたしました。

 外国青少年の受入れ事業も、日本国内における新型コロナウイルスの感染拡大により、北米、オーストラリア、ニュージーランド、中国、韓国の国々からの受入れを中止しました。

 2019年夏から2020年の夏までの約1年間の予定で、アメリカとカナダで行われていた高校留学プログラムですが、現地での新型コロナウイルスの感染拡大を受け、アメリカ、カナダとも早期に帰国しました。幸い全員、感染はしていませんでした。予定より2~3か月早く帰国をしたので、当財団の担当者とアメリカ人スタッフによるオンラインエバリュエーションを複数回行いました。2020年夏から予定していた高校留学プログラムも、新型コロナウイルスの世界的感染拡大に鑑み、中止を決めました。彼らには2021年に再度挑戦をしてもらいたいと考えましたので、オンラインのバックアッププログラムを行いました。2021年夏から参加をする留学生の募集は秋に選考試験を実施し、参加者を確定しました。

 米国、カナダの大学生年代を対象としたインターンプログラムは、2020年春からの日本国内における感染拡大を受け、2019年に来日したアメリカ人インターン1名は4月に、アメリカ人、カナダ人の各1名、計2名は5月の連休明けに帰国をしました。インターンは例年8月末の来日ですが、新型コロナウイルスの日本国内の感染状況から、アメリカ人大学生2名のインターンを11月に招聘しました。入国後2週間のホテルでの隔離中にオンライン研修を行い、その後は日本文化の研究と日本語学習に取り組むとともに、全国各地の当財団普通会員と協力し、異文化理解ワークショップなどに取り組みました。

 理論言語学の研究・教育活動 : 東京言語研究所は、1966年から言語学に関心をもつ学生、研究者などを対象に「理論言語学講座」を開講していますが、2020年度は新型コロナウィルス感染症の影響を受け、全講座をオンラインに切り替えて実施したところ、日本のみならず海外からも例年をはるかに上回る多くの受講生が集まりました。

 地域の多文化共生のための日本語普及活動: ラボ日本語教育研修所は、外国人のための日本語教育「本科コース」を開講し、日本語普及に努めました。受講者数は2019年度の学生数を引き継ぎましたが、2020年度は世界的な新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、来日を予定していた受講者の多くが未だ来日できず、本国で待っている状態が続いています。各学期の受講者数は、40~50名でした。夏期短期日本語研修も中止となりました。地方自治体への関わりとして、川口市主催の市民講座「盛人大学」の国際コースへの講師派遣と、同市主催の日本語ボランティア入門講座への日本語教師派遣を毎年行っていますが、こちらも2020年度は中止となりました。(一財)日本語教育振興協会主催「令和2年度日本語学校教育研究大会」に同研修所専任講師が実行委員として大会の企画・運営に関わりました。新型コロナウイルスの影響で一時休校を含め、予定を変更せざるを得ない状況の続いた1年でした。

 第48期は当財団理事、評議員の皆さまに多大なるご心配をおかけし、申し訳ございませんでした。皆様のご理解とご協力に感謝いたします。
 第48期事業の事業別の詳細は以下のとおりです。

1.青少年の国際交流活動~一ヶ月のホームステイ相互交流
a.アメリカとの交流

 49回目のアメリカとの青少年相互交流は、2020年7月下旬より1ケ月間、引率者を含め中学生・高校生の当財団会員482名が米国25州を訪問する予定でしたが、交流団体と協議の上、4月1日に新型コロナウイルスの影響で中止となりました。なお提携団体は米国4-Hクラブ・ペンシルバニア州メノナイト協会・ユタ・プレミアム国際交流協会の3団体です。
 同年7月上旬、米国16州より引率者3名と米国青少年38名が来日し、当財団会員宅にホームステイをしながら、全国各地の青少年と交流を行う予定でしたが、4月1日に新型コロナウイルスの影響で中止となりました。

b.カナダとの交流

 45回目のカナダとの青少年相互交流は、2020年7月下旬より1ケ月間、引率者を含め中学生・高校生の当財団会員20名がカナダ4州を訪問する予定でしたが、4月1日に新型コロナウイルスの影響で中止となりました。提携団体は日加青少年交流委員会です。
 同年7月上旬、カナダ2州からカナダ青少年2名が来日し、全国の当財団会員宅にホームステイをしながら各地の青少年と交流を行う予定でしたが、4月1日に新型コロナウイルスの影響で中止となりました。

c.ニュージーランドとの交流

 19回目のニュージーランドとの青少年相互交流は、2020年7月下旬より8月中旬まで24日間、引率者を含め当財団会員の中学生・高校生40名が北島のタウランガを訪問する予定でしたが、4月1日に新型コロナウイルスの影響で中止となりました。参加者は現地の学校に通学し3週間の短期留学と、雄大な自然とマオリ文化に触れる機会をもちながら、ホームステイ交流を行う予定でした。タウランガの提携団体はレッツホームステイとタウランガ市の Intermediate School, Boys College, Girls College の各学校です。
 同年12月中旬より2021年1月上旬までの約3週間、ニュージーランドの各学校からの生徒と引率者が来日し、首都圏の当財団の会員家庭にホームステイをする予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で中止となりました。来日者はラボ・ウィンターキャンプ1班にホストと参加したり、ホストファミリーと日本のクリスマス・お正月を楽しんだりする予定でした。

d.オーストラリアとの交流

 12月中旬から2021年1月初めまでの約3週間、オーストラリアの高等学校より高校生とと引率者が来日し、関西圏の当財団会員宅にホームステイをする予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で中止となりました。ラボ・ウィンターキャンプ1班にホストと参加したり、ホストファミリーと日本のクリスマス・お正月を楽しんだりする予定でした。

e.中国との交流

 35回目の中国との交流は、2020年3月下旬から4月上旬までの10日間、引率者を含め小学高学年・中学生・高校生・大学生・大人の当財団の会員40名が北京と上海を訪問する予定でしたが、2月14日に新型コロナウイルスの影響で中止となりました。提携団体は、北京月壇中学と上海外国語大学付属外国語学校です。それぞれの学校の生徒宅にホームステイをしながら中国の青少年と交流し、相互理解を促進する予定でした。そのほか、濱田純一会長も参列予定だった北京での35周年の記念式典、ラボ教育センター発行の『西遊記』の絵本を描いた李庚氏との描画ワークショップなども中止となりました。
 2020年7月29日から8月12日まで、北京月壇中学から引率者を含めて12名が首都圏で、12月下旬から2021年1月初旬に上海外国語大学附属外国語学校から、引率者を含めて6名が来日して関西で、当財団会員宅でのホームステイをする予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で中止となりました。

f.韓国との交流

 20回目の韓国との青少年相互交流は、2020年7月下旬の11日間、引率者を含め小学校高学年・中学生・高校生など当財団会員31名がソウル市を訪問する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で、4月1日に中止となりました。韓国ラボ会員宅でのホームステイとホストとのキャンプ参加を通じて韓国青少年と交流し、相互理解を図る予定でした。提携団体はソウルに本部を置く「社団法人韓国ラボ」です。
 2020年8月初旬から8月中旬まで、引率者を含む韓国青少年32名が来日し、関西圏と九州地方在住の当財団の会員宅にホームステイをしながら、ラボ・サマーキャンプにも参加する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で中止となりました。

g.オレゴン国際キャンプ

 24回目のオレゴン国際キャンプは、2020年7月下旬から8月中旬まで23日間、引率者を含め当財団会員の中学生・高校生24名が参加する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で4月1日に中止となりました。米国ノースウエストの大自然に囲まれたオレゴン州で、同世代のアメリカ青少年との交流や多彩な野外活動で、自然から学ぶ体験を予定していました。キャンプ体験は、参加者自身が限界に挑戦するよい機会となっています。提携団体はオレゴン州ポートランドに本部を置く「オレゴン科学産業博物館」(OMSI)です。

2.青少年の国際交流活動~一年間の長期交流プログラム
a. ラボ高校留学プログラム

(1) 第32期高校留学(2019年夏~2020年の夏)
 アメリカとカナダで行われていた第32期高校留学プログラムは、現地で新型コロナウイルス感染が拡大し、受入れ団体の意向もあって留学プログラムを中止し、アメリカ17名、カナダ7名の高校留学生を3月末から4月初めにかけて帰国させました。両国からの帰国者は感染の有無を明らかにするために、帰国後2週間の自宅待機と、カナダ留学生にはPCR検査も行われました。帰国後は公共交通機関の利用が禁じられたため、米国留学生の一部は甲府と金沢まで、カナダ留学生のうち3名は、九州の福岡までラボの職員がレンタカーで送り届けました。なおPCR 検査の結果は全員陰性でした。「予定より2~3か月早く帰国をしたので、当財団の担当者とアメリカ人スタッフによるOnlineエバリュエーションを複数回行いました。

(2) 第33期高校生留学(2020年夏~2021年夏)
 33年目を迎えたラボ高校留学プログラムは、アメリカ13名、カナダ12名の留学を予定していましたが、新型コロナウイルスの世界的感染拡大により中止となりました。彼らには2021年に再度挑戦をしてもらいたいと考えましたので、オンラインのバックアッププログラムを行いました。

(3) 第34期高校留学(2021年夏~2022年夏)
 第34期留学生募集は、2020年4月上旬から開始され、20名が応募しました。9月に全国4ヶ所で第1次選考試験、10月に第2次選考試験が行われました。交流団体の最終的選考を終え、昨年参加予定で今年に延期することのできた参加者8名を加えた、米国留学生13名、カナダ留学生9名の計22名が決定しました。今期から選考をオンライン化して、出来る限り新型コロナウイルスの感染予防に配慮しました。

(4) 一般参加者
 i.第32期生として2020年、カナダより帰国した男子1名が、引き続きカナダ留学を行いたいという希望があり、公益財団として、9月よりカナダ・ブリティシュコロンビア州へ派遣を行いました。
 ii.2020年12月より、アメリカに女子1名を、一般参加者として送り出しました。双子の姉がラボ高校留学生で、当人はクラブ活動を選択し留学を行いませんでしたが、姉の帰国後の様子に触発され、半期でも構わないという条件で2020年12月にアメリカ・カンザス州へ向けて出発しました。帰国は2021年の6月までの予定です。

b. 高校留学のための通信教育「ブリッジ・プログラム」

 高校留学希望者や英語に興味をもつ中学生・高校生を対象にしたブリッジ・プログラムでは、留学準備コースとして文法、読解力を高めるための8ヶ月間の通信教育を、Aコース(Above・初級)、Bコース(Beyond・上級)として実施しています。2020年秋からのコース募集を行いましたが、最小開催人数の10人に満たなかったため、開催できませんでした。

c. 大学生年代の交流プログラム–インターンプログラム

 海外の大学生年代を対象とし、日本に1年間滞在しながら活動するラボインターンプログラムは、34年目を迎えました。日本人家庭にホームステイをしながら、主に地域の青少年活動への参加と日本文化の研究を通した相互理解を促進しています。日本での体験は、参加者のその後の勉学や進路選択など、人生に大きなインパクトを与えています。2020年度の概要は以下のとおりです。

<北米インターン>
 2019年9月にアメリカから2名、カナダから1名が来日し、1年間のインターン・プログラムを予定していましたが、新型コロナウイルスの影響で、2020年4月に1名が米国に、6月に米国とカナダにぞれぞれ1名が帰国しました。次期インターンは本来であれば8月末の来日の予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で来日が遅れ、同年11月中旬にアメリカから男女各1名が来日しました。2週間のホテルでの自己隔離ののち、ホームステイをしながら日本文化を学びつつ、ラボの諸活動に携わっています。

3.その他
a. ラボ国際交流のつどいの開催

 2021年3月から4月にかけて2021年度ラボ国際交流参加者を対象に「ラボ国際交流のつどい」が外務省の後援を得て、札幌・仙台・東京・埼玉・名古屋・大阪・広島・四国・福岡の全国9ケ所で開催を予定していましたが、2021年3月に代々木のオリンピックセンターで開催予定だった「ラボ国際交流のつどい」も含め、新型コロナウイルス感染症の発生を受け、開催中止となりました。

b. 全国引率者会議の実施

 2020年5月中旬に2020年度ラボ国際交流の引率業務を行う事務局スタッフ、テューター・シャペロン、カレッジリーダー55名を対象に1泊2日での合同引率者会議を開催し、引率の役割と任務の確認、異文化対応力を身に付けるワークショップなどを実施する予定でしたが、国際交流プログラムの中止により実施しませんでした。同日実施予定だった全国事務局スタッフ会議、全国カレッジリーダー会議も中止となりました。

c. 交流団体との合同委員会の実施

(1) ラボ・米国4-Hクラブ合同委員会

  • <秋会議> 2020年10月2日に、オンラインで米国4-H事務局と2021年に向けてのミーティングを行いました。また10月8日には、米国4-Hの各州コーディネーターのオンライン研修に、国際交流で育つ子どもたちのメッセージを録ったビデオを放映し、当財団普通会員であるラボ・テューターが解説を加えました。約40名の全米のコーディネーターが参加し好評を博しました。
  • <春会議> 例年2月から3月にかけて行われる、翌期国際交流プログラムに関する春会議は、2020年3月からオンラインで複数回、米国4-H事務局とのミーティングを行いました。

(2) その他団体代表者とのミーティング

  • <カナダ> 2020年11月、カナダ、アルバータ州の4-Hコーディネーターとオンラインでミーティングを行いました。2021年の夏のプログラム実施に向けて、今後適宜ミーティングを持っていくことを確認しました。
  • <韓国>  2021年3月10日には、今後に向けて韓国ラボの代表者とオンラインミーティングを持ち、オンラインでの交流プログラムなどの話をしました。
d. 東京2020参画プログラム

 当財団はオリンピック・パラリンピックの組織委員会が定めた、「参画プログラム」のうち、「応援プログラム」の実施団体として登録をし、当財団の普通会員でもある全国のラボ・テューターがそれぞれの地域で、「世界の歌とお話の子ども広場」と銘打ったイベントの実施を図りましたが、新型コロナウイルスの影響で実施できませんでした。

4.他団体への協力・支援
東日本大震災の被災児童に対する自立支援事業への協力

 東日本大震災後、被災児童の継続的な自立支援を行うために、当財団の評議員でもあった故秋澤志篤氏が各国大使館と協力して立ち上げた、「Support Our Kidsプロジェクト活動」は10年目を迎えました。当財団は2012年度から同事業に協力・支援を行っており、今期も5月25日に予定されていた参加者報告を兼ねた支援者の会合に参加をする予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で中止となりました。なおこのプロジェクトは震災後10年間を実施予定期間としておりましたが、更に5年間継続することとなりました。

5.東京言語研究所の活動
a. 理論言語学講座

 1966年に開設された理論言語学講座は、言語学の基礎的な研究と基本的な教育を強化し、言語学に関心を持つ有能な人材を育成することを目的に実施しています。2020年度は新型コロナウィルス感染症の影響を受け、講座編成が変則的になりました。前期の講座は尾上圭介先生「日本語文法理論」を含む5講座がオンラインにより開講され、114名が受講しました。
 夏期講座は松本曜先生(国立国語研究所教授)の1講座が開講され、43名が受講しました。後期の講座では、大津由紀雄先生(関西大学客員教授)による「ことばへの気づき」の講義を含む10講座を開講し、140名が受講しました。1講座平均受講数は2019年の15名から約25名に上がりました。

b. 春期講座

 新型コロナウィルス感染症の蔓延防止のため、中止しました。

c. 特別講座
(1) 公開講座

 広い視野からことばを考えることを主な目的として、ことばにかかわりを持つ様々な分野から、第一線で活躍している講師を招いて公開講座をオンラインで実施しました。2020年度は3講座に加え、今年2月に延期になった南風原朝和氏(東京大学名誉教授)の講座を10月に開催し、延べ245名が受講しました。

  • 第1回公開講座(2020年 5月25日)酒井 邦嘉氏(東京大学教授)65名参加
    ■演題:『チョムスキーと言語脳科学』
  • 第2回公開講座(2020年 6月29日)広瀬 友紀氏(東京大学教授)66名参加
    ■演題:『ちいさい言語学者の冒険 ことばの科学へご招待:自分の内なる世界へ』
  • 第3回公開講座(2020年10月31日)南風原 朝和氏(東京大学名誉教授)67名参加
    ■演題:『大学入試改革・教育改革の中の「ことば」』
  • 第4回公開講座(2021年 2月27日)ロバート・ゲラー氏(東京大学名誉教授)47名参加
    ■演題:『地震,英語,研究倫理:その建前と本音』
(2) 集中講義

理論言語学講座では開講していない言語学の専門分野に関するオンラインによる講義を二日間で開催し、65名が受講しました。

  • 第1回集中講義(2020年11月14日、15日)木村 英樹氏(東京大学名誉教授)
    ■講義内容:『外から見る中国語ー内から見る中国語--中国語・歴史探訪と文法散(三)策』
  • 第2回集中講義(2021年 3月27日、28日)平岩 健氏(明治学院大学教授)
    ■講義内容:『不定語の統語メカニズム:分解と認可』
(3) 夏期講座

 ことばの教育に関心のある多くの方々を対象に「教師のためのことばワークショップ」は新型コロナウィルス感染症の影響を受け中止しました。

(4) その他(地域連携事業)

〇イベント出展(2020年10月19日~12月末まで)施設一般公開「集まれセンター探検隊」動画配信

  • 出張講座(2019年8月20日)「読書活動推進講座」連携事業
     ・場所:埼玉県立総合教育センター(行田市)
     ・出展内容:ラボ教育センター出版物「ももたろう」の絵本の英語表現をいくつか取り上げ、それにクイズと解説を加えた動画を教育センターホームページ上に掲載しました。
6.ラボ日本語教育研修所の活動―多文化共生のための日本語普及と支援活動
a.外国人のための日本語教育
(1) 長期コース

 外国人のための日本語教育「本科コース」(週20時限)は、春学期(2020年4月27日~6月26日)、夏学期(7月6日~10月2日)、秋学期(10月12日~12月18日)、冬学期(2021年1月18日~3月24日)を開講しました。新型コロナウイルス感染症対策のため、授業の一部を休講とし、また授業を行う際は対面授業とオンライン授業のハイブリッドで行いました。受講者は、韓国・中国・ベトナム・モンゴル・アゼルバイジャン・タジキスタン・シリア・ロシア等の国と地域からの来日者です。学期ごとの受講者数は、40~50名でした。2021年3月に「本科コース」を修了した留学生23名中11名が日本の大学・専門学校に進学しました。日本で就職した受講者もいました。

(2) 短期コース

○北米青少年日本語研修プログラム
 新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、2020年度の北米青少年日本語研修プログラムは中止となりました。

○ラングブリッジ日本語研修プログラム
 北米青少年日本語研修プログラムと同様、2020年度のラングブリッジ日本語研修プログラムも新型コロナウイルスの影響で中止となりました。

b.日本語教師の養成

(1) 埼玉県川口市より委託を受け、毎年行われている日本語ボランティアとして地域貢献を目指す人たちを対象とした「日本語ボランティア入門」講座ですが、2020年度は新型コロナウイルスの影響で中止となりました。

(2) 2018年から現役日本語教師を対象として行ってきた「日本語教師スキルアップ講座」は2020年度も継続して開講いたしました。2020年5月22日~6月19日、7月17日~9月18日、10月16日~12月4日、および2021年1月29日~2月16日ともに毎週金曜日開講)に行いました。2020年の開講した3回の講座は対面で、2021年に開講した講座はオンラインで行いました。

c.地域貢献活動

(1) 川口市・市民講座「盛人大学」への協力
石井恵理子理事と日本語教育研修所所長の黒崎誠が講師として講座を担当する予定でしたが、残念ながら「盛人大学」が中止となりました。

(2) 川口市国際交流員採用試験への協力
2021年2月に、当財団のアメリカ人職員イーマン・ランダウが、川口市の2021年度の国際交流員の採用試験の試験官として、英語の会話能力と英作文の審査に協力をしました。

d.研修・研究活動

 当研修所専任講師坂爪明穂が、(一財)日本語教育振興協会主催の日本語学校教育研究大会(2021年2月27日・28日オンラインで開催)の実行委員として企画・運営に関わりました。

e.その他

(1) 東京女子大学日本語教師養成課程の受講学生15名を、7月6日から7月31日、8月24日から9月25日の2期に分けて教育実習生として受け入れました。また、学習院大学からも学生2名を、10月19日から10月30日までの10日間、教育実習生として受入れました。

(2) 2020年初めに、中国に端を発した新型コロナウイルスの影響で、2020年度中、および2021年4月に日本語教育本科コース入学を予定していた受講者合計39名のうち20名がまだ来日できていません。残念ながら、現在のところ、来日の見込みは立っていません。

7. 広報誌「ラボの世界」の発行

 広報誌「ラボの世界」は異文化理解の促進のために年4回発行しております。2020年度発行「ラボの世界」概要は、以下のとおりです。今年度は新型コロナ感染症の蔓延を受け、紙媒体ではなく、国際交流センターのホームページにオンラインでの掲載といたしました。

a, 2020 Summer Vol.289 2020年 6月4日発行

*「地球を包みこむ社会力を」(ラボOB・神山典士氏)
*ラボ・中国青少年交流35周年(張文生氏・北京市月壇中学校校長/記念品の紹介ー掛け軸「雲龍二山図」本多豊國氏作 墨絵画家 ラボ国際交流センター評議員)

b, 2020 Autumn Vol.290 2020年 9月29日配信

*アメリカ・ケンタッキー州の4-H's 1,000折り鶴プロジェクト
*墨絵の国から世界を見る②(本多豊國氏 墨絵画家 ラボ国際交流センター評議員就任)
*世界へ!!重信陽子氏②(高校留学カナダカウンセラー)
*ラボ国際交流を経験した先輩からのメッセージ 世界の国からVol.12 中華人民共和国(日本語教育研修所学生)
*おもしろいぞ!言語学(長屋尚典氏・東京大学准教授)
*Go Ahead 卜部綾子氏(在宅ソーシャルワーカー・鍼灸師)

c, 2020 Winter Vol.291 2020年12月2日配信

*10代とともに~辰野まどか氏(一般財団法人グローバル教育推進プロジェクト/ファウンダー・代表理事)
*さまざまなかたちの国際交流(地域で広がるオンライン国際交流)
*墨絵の国から世界を見る③(本多豊國氏 墨絵画家 ラボ国際交流センター評議員)
世界へ!!重信陽子氏③(高校留学カナダカウンセラー)
*Hello!ラボ・インターン(George Arbanas, MO・Lilli Hanik, KY)
*東京言語研究所・集中講義「外から見る中国語,内から見る中国語」(木村英樹氏・東大名誉教授)
*Go Ahead安藤順一(開発コンサルタント)

d, 2021 Spring Vol.292 2021年 3月4日配信

*10代とともに~石井恵理子氏(東京女子大学教授・日本語教育/ラボ国際交流センター理事)
*墨絵の国から世界を見る④(本多豊國氏 墨絵画家 ラボ国際交流センター評議員)
*世界へ!!重信陽子氏④(高校留学カナダカウンセラー)
*世界の国からVol.13 アゼルバイジャン共和国(日本語教育研修所学生)
*Hello!ラボ・インターン(George Arbanas, MO・Lilli Hanik, KY)
*Go Ahead小島亜希子氏(幼稚園教諭)

以上

○2020年度ラボ国際交流参加者状況

交流プログラム
Program
訪問
Outbound
来日
Inbound
合計
Total
年度 2020年 2019年 2020年 2019年 2020年 2019年
アメリカ交流 0 535 0 36 0 571
カナダ交流 0 59 0 3 0 62
日本語研修 0 0 21 0 21
北米交流 小計 0 594 0 60 0 654
LanguBridge日本語研修 0 0 21 0 21
オーストラリア交流 0 0 0 5 0 5
ニュージーランド交流 0 53 0 0 0 53
中国交流 0 27 0 6 0 33
韓国交流 0 31 0 26 0 57
オレゴン国際キャンプ 0 18 0 0 18
インドネシア交流 0 0
ラボ・インターン 0 2 3 2 3
諸外国 小計 0 129 2 61 2 190
アメリカ留学 0 17 0 0 17
カナダ留学 0 7 0 0 7
高校留学 小計 0 24 0 0 0 24
合計 0 747 2 121 2 868
※引率者(テューター・シャペロン,事務局スタッフ,カレッジ・リーダー)を含む。
※高校留学は引率者を含まない。