
自 2011年 4月 1日
至 2012年 3月31日
1972年にスタートした青少年のための国際交流事業は、今年40周年を迎え、これまで交流に参加した国内外の青少年は5万5千名を越えております。この交流事業が着実に継続されてきたことは、国内外の関係者の方々の多大なご協力があったからこそ成しえられた事業であるといわざるを得ません。また、草創期の理念と交流プログラム内容をほとんど変えることなく、長期間、大規模に青少年の国際交流活動を安全にかつ着実に実施してきたことに大きな誇りと自信をもちたいと思います。
中学生年代を中心とする10代の日本の青少年が外国の家庭で受入れ家庭のサポートがあるとはいえ、ひとりで一ヶ月間ホームステイするということは並大抵のことではありません。
しかしながら、ホームステイを通じて、異なる言語や文化の違いを乗り越え、積極的に相互理解を図り、より深い人間関係を結んでいます。また、交流体験が自己の確立や人間的な成長にも寄与し、その後の人生に大きなインパクトを与えています。一方、日本人家庭でホームステイを体験した外国の青少年も、日本や私たちの生活に対する理解を一層深め、自己成長にも大きな役割を果たしております。
時代状況の変化や価値観の変容により、交流事業を円滑に運営していくためには課題は決して少なくはありません。参加者の充実したホームステイのための「ひとりだち」をさらに促進すること、そして、各国の提携団体との相互信頼を深め、協力関係をさらに緊密にしていくことが、青少年国際交流の維持・発展に強く求められています。
今年度の青少年国際交流事業は、本年3月下旬からの中国交流を皮切りに、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、韓国との6ヶ国の青少年との相互ホームステイ交流、および高校生留学プログラムを実施いたします。参加者の入念な準備活動と各国の受入れ団体とより緊密な連絡体制をとり、実りある交流プログラムを推進していきます。
今年度は、国際交流40周年記念事業として、国内では当財団理事3名をパネリストとして「子どもの未来を考えるフォーラム」を東京で開催し、また、提携団体として最も長く交流を継続している米国4-Hクラブが開催予定の2011年秋 4-H Coordinator Conference (全米各州交流担当者を対象の日米青少年交流研修会議)に日本の教育指導者の派遣を予定しています。なお、記念事業のひとつとして、本年3月にカナダ交流の各州担当者を日本に招き、日加合同委員会を東京で開催を計画していましたが、東日本の震災のため、交流担当者の来日が取りやめになりました。
東京言語研究所事業は、この数年間、言語の研究をめぐる環境の変化に対応していくために草創期から継続している「理論言語学講座」、「夏期講座」に加えて、「春期講座」、「公開講座」、「集中講座」などの講座を開講してきました。本年度は、これらの講座を充実させていくとともに、言語学の裾野をさらにひろげていくために言語に関連する諸分野への働きかけを進めていきます。
日本語研修所事業は、「外国人のための日本語教育」と「日本語教育教師養成講座」を主として行なっていますが、地方自治体や地域のボランティア団体と連携を密にし、地域に定住する日本語を母語としない人たちへの積極的な支援活動や、「日本語ボランティア入門講座」や「日本語ボランティア・レベルアップ講座」などの開催などを通じて、地域での日本語教育を支えていきます。
新公益法人への移行に関して、これまで準備を進めてまいりましたが、本年6月頃をめどに公益財団法人の認定を受けるべく内閣府へ必要書類を申請いたします。
さて、40年目のラボ国際交流は綿密な計画のもとにスタートしようとする矢先に、ご存知のような未曾有の大震災と大津波、どう言い表せばよいのか戸惑うばかりの大惨事が起こりました。これから国際交流活動という晴れやかな場に臨もうとしている青少年ばかりでなく、この国際交流に関わる多くの方々にも、この大きく、重い現実をどう受け止め、次の一歩をどう進めるのかを考えるゆとりを持つまでには長い時間が必要だと思われます。
今年度もさまざまな事業の準備を進行中ですが、これまで培ってきた経験を生かすだけでなく、今迎えている状況を真摯に受け止め、賢明な判断力を持って対応していかなければならないと考えています。
上記のことを前提として、本年度の事業計画は以下のとおりです。
1972年に交流がスタートしたアメリカ交流は、今年40周年を迎えます。今夏、7月下旬から8月下旬まで4週間、640名の中学生・高校生の財団会員が引率者を含め、全米28州にホームステイします。提携団体は、アメリカ4-Hクラブ、ペンシルバニア州メノナイト協会、ニューイングランド・ホームスクール協会、ユタ州プレミアム・インターナショナル、テキサス州国際協会などが受入れをします。
昨年に、既参加者のひとりが、「DREAMS」という、世界60ヶ国以上の子どもたちの表情を集めた写真集を発刊しました。その写真集には「世界」と「子ども」という視点が、作品づくりに大きく生かされており、あらためて海外ホームステイ体験がひとりの参加者の人生に大きく影響を与えていることを物語っていました。
また、今夏、3週間の日本語研修プログラムの受講者を含め、米国20州より約70名のアメリカ青少年が来日予定です。来日者は全国各地の財団会員宅に4週間ホームステイしながら、日本の青少年と交流します。
今年のカナダ交流は、36年目を迎えます。今夏、7月下旬から8月下旬まで4週間、引率者を含め、中高校生116名の財団会員がカナダ7州を訪問します。提携団体は各州4-Hを中心とするカナダ青少年交流委員会とコンタクト・カナダです。
また、今夏、3週間の日本語研修プログラムの受講者を含め、10名のカナダ青少年が来日予定で、全国各地の弊財団会員宅に4週間ホームステイしながら、日本の青少年と交流します。
オーストラリアとの交流は、今年29年目を迎えます。今夏、7月下旬から8月中旬まで、引率者を含み、高校生32名の財団会員が首都キャンベラとニューサウスウエールズ州シドニーを訪問します。 参加者は日本語学習しているオーストラリアの高校生宅にホームステイしながら、現地校に通学します。提携団体は、ニューサウスウエールズ州日本語教師協会です。
また、今冬、オーストラリアの高校生10名が来日予定で、弊財団会員宅に3週間ホームステイします。滞在中は、ホストと一緒に学校を訪問したり、日本のお正月を楽しんだりして日本文化に触れ、同世代の青少年との交流を通じて相互理解をはかります。
ニュージーランドとの交流は、今年10年目を迎えます。今夏、7月下旬から8月下旬までの4週間、引率者を含め中学生・高校生の弊財団会員51名が北島タウランガ市を訪問します。今年は同時期にニュージーランドでラグビーのワールドカップが実施されるために、訪問日程が変更になり、出発時期が例年より1週間遅くなります。
ニュージーランド交流の特徴は、同性・同世代のホストがいる家庭にホームステイしながら、ホストフレンドと一緒に現地の公立中学校や高校に通学することにあります。中学生年代の参加者は、語学力が限られており、英語での授業に参加することは決して容易ではありませんが、学校側の丁寧な対応とケアのお陰でこれらの課題を乗り切っています。参加者はホームステイをエンジョイしながら、現地の学生と積極的に交流し、充実した学校生活を送ります。
提携団体は、受入れの協力団体「レッツホームステイ」が中心になり、訪問校として、タウランガ市提携学校の中学校(タウランガ・インターミディエット、オツモエタイ・インターミーディエット)、高校(タウランガ・ボーイズ・カレッジ、タウランガ・ガールズ・カレッジ、オツモエタイ・カレッジ)などです。
また、今冬、第5回目の受入れとして、ニュージーランド青少年10名が来日予定で、弊財団会員宅に3週間ホームステイし、日本のお正月を体験し、同世代の青少年と交流します。
なお、本年2月下旬に南島のクライストチャーチで大地震がありましたが、参加者が訪問する地域は、北島のタウランガ市で、距離は約1,000キロ離れており、交流プログラムの実施には影響がないと思われます。
中国との交流は、今年26年目を迎えます。本年3月下旬から4月上旬まで8泊9日間、引率者を含め、小学高学年、中学生・高校生の財団会員31名が、北京・上海を訪問します。
昨年、日中交流25周年記念式典が両国で盛大に開催され、日中交流をさらに発展させていくことが確認しました。その成果があったのか、今年は参加者が増え、当初、40名の参加申し込みがありましたが、東日本の大震災の影響により、東北地方からの参加者が9名、および首都圏から4名、計13名が中止になり、最終的には27名となりました。出発起点は、成田、関空、福岡の3ヶ所の空港から出発します。
提携団体は、北京市で全校生が日本語学習を実施している北京月壇中学と上海市の日本語コースを持つ上海外国語大学付属外国語学校です。北京で3泊、上海で2泊、それぞれの学校の生徒宅にホームステイしながら、中国の青少年と相互理解を促進し、友情を育みます。
今夏、7月下旬から約3週間、北京月壇中学の学生10名が来日予定で、弊財団会員宅にホームステイしながら全国各地の青少年と交流します。また12月には上海外国語学校から、引率者を含め、生徒6名が来日予定で、弊財団会員宅にステイしながら、日本のお正月を楽しみ、各地の青少年と交流します。
韓国との交流は、今年、再開12年目を迎えます。今夏、7月下旬から10日間、引率者を含め、小学生高学年と中学生の弊財団会員40名がソウルとプサンを訪問します。参加者は、韓国ラボ会員家庭にホームステイし、キャンプへ参加をつうじて現地の青少年と交流します。提携団体は、「社団法人韓国ラボ」です。
今夏、7月下旬から10日間、約30名の韓国ラボ会員の小学生と中学生が来日予定で、全国各地の弊財団会員宅にホームステイしながら、日本の青少年と交流します。
オレゴン国際キャンプは、今年15年目を迎えます。今夏、7月下旬から8月中旬まで3週間、引率者を含め、中学生・高校生の財団会員23名が、米国オレゴン州の青少年国際キャンプに参加します。期間中、キャンプに参加しながらバックパック・キャンピング、大自然のなかでの川下り、自然観察、生物観察、化石収集など幅広い活動に参加します。野外活動を通じて、自然の中での協力意識を育てながらキャンプリーダーとしてのスキルを身につけ、自然との共生への理解も深めます。キャンプには同世代のアメリカ人の若者も参加し、日本の参加者と交流しますが、アメリカ人との友情を育み相互理解を促進するいい機会となっています。 提携団体は、オレゴン州ポートランドに本部を置くオレゴン科学産業博物館(OMSI)です。
ラボ高校生留学プログラムは、今年24年目を迎えます。これまでに1,100名の弊財団会員の高校生が参加しました。高校生年代の若者にとって、外国での一年間の長期異文化体験は強烈なインパクトを与え、その後の人生に大きな影響をあたえています。
今夏、第24期生弊財団会員28名がアメリカとカナダの高校に一年間留学します。同プログラムは、留学プログラムに安心して参加できるように事前準備活動が用意されており、親子オリエンテーション、全国事前研修合宿、留学生のための通信教育など、留学生活に必要な準備を入念におこなってから海外に出発します。
米国留学生は、本年8月中旬から下旬に各州に出発し、受入れ団体のオリエンテーションを受講した後、各州にホームステイしながら、現地の公立高校に1年間通学します。
カナダ留学生は、本年8月中旬に出発し、ブリティシュコロンビア州バンクーバー島コモックス市で英語研修プログラムを受講した後、各州にホームステイしながら、現地の公立高校に1年間通学します。
提携団体は、米国国際教育旅行基準協会(CSIET)認可の非営利団体Aspect Foundation ( ASPECT)とProgram of Academic Exchange (PAX), の2団体です。
昨夏、出発した第23期米国留学生23名は、現在、順調に留学生活を送っており、6月中旬にサンフランシスコで最終評価ミーテイングに参加した後、帰国予定です。カナダ留学生は7月上旬にバンクーバーでの帰国前プログラムにそれぞれ参加した後に帰国予定です。
また、留学生のための通信教育「ブリッジ・プログラム」は、今年6年目を迎えます。当通信教育プログラムは、留学候補者だけでなく、英語に興味をもつ中学生、高校生を対象に実施されており、英語聴解力、文法、読解力を身につけることを目的にしています。今年度は約70名の受講者を見込んでいます。
諸外国の大学生年代を対象にしたラボ・インターンプログラムは、今年23年目を迎えます。ラボ・インターンは、日本人家庭に1年間ホームステイしながら、日本語研修、日本の青少年との交流、海外青少年の受入れ対応などの活動に参加します。ビザ取得時に日本文化に関する研修テーマを追求することが課せられており、日本に滞在中には、各自が興味のある研修テーマを積極的に学習します。
現在、昨年9月に来日した北米からのインターン3名、本年2月に来日したオーストラリアからインターン2名は、充実した日本での生活を送っています。北米からのインターン3名は本年8月に帰国し、オーストラリアからのインターン2名は来年1月に帰国予定です。
また、本年9月に北米から3名が、来年2月にオーストラリアから2名が来日予定です一年間の日本での滞在は、人生に大きなインパクトを与え、その後のキャリア・アップにも貢献しています。再来日してJETプログラムや日本企業に就職するケースもあります。
米国4-Hとの交流は、交流プログラムの円滑な運営のために全米各地の4-H代表者との日米交流委員会を構成し、合同会議を年に2回開催しています。本年11月にワシントンDCで日米合同会議と全米交流担当者会議が開催され、交流担当者の研修を中心に交流プログラムの充実のため、さまざまな課題を審議します。
今年度は、日米青少年交流40周年にあたり、日本から教育指導者約20名を含め、特別プログラムが予定されています。来年2月にはワシントン州シアトルで2012年度プログラムに向けての春会議が行ないます。
カナダ交流を円滑な運営のために年に1回、各州交流責任者が一堂に会して合同委員会を開催しています。今年は、ラボ国際交流40周年を記念して本年3月に同会議を東京で開催予定でしたが、東日本の震災により、交流担当者の来日および会議を中止しました。日本での会議は止むを得ず中止しましたが、電話会議など、他の手段を講じて円滑な交流プログラム運営の協議を今後も行なっていきます。
ニューイングランド地域のホームスクール団体との交流は、アメリカ4-Hに次ぐ受入れ規模で毎年実施されています。本年11月にマサチューセッツ州ボストンで今年度交流の評価と反省と次年度プログラム内容の確認し、安全で円滑なプログラムを実行するための合同委員会を開催します。
本年3月に、米国4-Hのサウスダコタ州交流責任者アラン・ランバート氏が来日し、「2011年度ラボ国際交流のつどい」で参加者や保護者に激励のメッセージを送る予定になっていましたが、東日本の震災により、首都圏での「ラボ国際交流のつどい」が中止になり、来日を取りやめました。
韓国との交流は、社団法人韓国ラボの提携のもとに行なわれていますが、社団法人「韓国ラボ」に所属する指導者の研究員13名が本年4月に来日し、弊財団主催の「教育フォーラム」に参加予定でしたが、東日本の震災の影響で来日を取りやめました。
本年4月に弊財団主催で、「こどもの未来を考えるフォーラム」を東京で開催します。パネリストは、財団理事の大津由紀雄氏、内田伸子氏、佐藤学氏の3名です。本フォーラムは外務省、東京都教育委員会、埼玉県教育委員会、朝日新聞社の後援のもと実施されます。
1972年にスタートした米国農務省所管の4-Hクラブとの交流は、日米青少年交流40周年を迎え、今年11月、ワシントンDCにて開催予定の4H Fall Coordinators' Conferenceに日本の青少年教育指導者約20名を派遣します。全米各州から集ったコーディネーターと旧交を温め、新しいコーディネーターと出会い、これからの日米青少年国際交流の新たな発展の機会とします。来年2月にもワシントン州シアトルで2012年度に向けての日米合同会議を行ないます。
1966年に開設された東京言語研究所の理論言語学講座は、言語学に関心を持ちながら大学の内外で十分な学習の機会・場所を持たない研究者、新進の人材の育成を目的としています。初代運営委員長の故服部四郎博士の遺志を引き継ぎ、わが国言語学界の最高メンバーの協力のもとに運営され、開設以来、延べ8,000名を越す履修者を送り出してきました。
本年度の理論言語学講座は、45年目を迎えます。今年は、「認知言語学」(池上嘉彦先生)、「生成文法」(大津由紀雄先生)、など15科目を実施いたします。
本年度より、若い世代にも言語学の裾野をさらに広げるために、大学生、大学院生などを対象に新しく学割制度を設けました。
2004年よりスタートした春期特別講座は、現代言語学の主要な研究領域やアプローチを受講者に紹介し、魅力ある言語学の世界に誘うことを目的にしています。今年度は、4月16日と17日の2日間、春期特別講座14科目を開講します。2日間とも1時限目は対象領域を定めず、言語研究を総合的に俯瞰する講義「言語学入門」(大津由紀雄先生)「言語研究のおもしろさ」(上野善道先生)とし、受講者により広い視野に立って言語学を考える契機を作っていきます。
通年の理論言語学講座、春期特別講座以外に、夏期講座、公開講座などを開催し、言語学研究、言語教育に携わる多くの方々の多様な要望に応えてきました。今年度は、公開講座(全3回)、夏期講座(8月19, 20, 21日)、集中講座(全3回)を実施します。集中講座は、多くの受講者の要望にもとづき、開催日程を従来の1回から3回に増やします。
日本語教員養成講座は、今年24年目を迎えます。当講座は文化庁の「日本語教育のための教員養成について」中の「日本語教員養成において必要とされる教育内容」にもとづき、420時間を越す内容の講座を設定して編成されており、上野善道氏(東京大学名誉教授)をはじめ、一流の講師陣と豊富な内容により講座の受講者から高い評価を得ています。
今年度は、2011年5月上旬より2012年3月上旬まで3学期制で実施します。同講座は、今年より昼間から夜間の講座に変更し、受講生の便宜を図ります。春学期は「言語学」および「日本語」などの理論課目を中心に、秋学期は「教授法」や「教材」「教具」など実践課目を中心に、冬学期は日本語教師として教壇に立つための教育実習を中心に行ないます。外国人の本科生を対象にした「見学実習」、「模擬実習」、「本実習」は、当教員養成講座のなかで特色あるプログラムとなっており、当講座の修了生は国内のみならず、海外で活動の場を広げています。
当日本語教育研修所は、講座修了生の同期会や修了生ネットワークを通じて、就職紹介や斡旋,また教育現場で役に立つ情報交換などを積極的に行なっています。また、より充実した日本語教育の教授内容にするために当講座の運営委員会は講義内容や担当講師の決定などのテーマをもとに定例会議を年2回行なっています。
また、埼玉県川口市からの要請を受けて、ボランティアで日本語教育に関わりたい人たちを対象に「日本語ボランティア入門講座」、および「日本語ボランティアレベルアップ講座」を本年4月に開設し、当日本語教育研修所の日本語講師を派遣します。昨年度から実施された「日本語ボランティアレベルアップ講座」は、ボランティアとして地域で実践的に活動されている方々を対象に、年一回、短期講座として日本語指導に関するスキルアップのための講座です。
外国人のための日本語教育本科コースは、今年24年目を迎えます。 現在、7ヶ国および地域から約100名の外国人学生を対象に、初級(2レベル)、中級(3レベル)、上級(3レベル)の日本語教育を実施します。出身国は、韓国、中国、バングラデシュ、ミャンマー、フィリピン、チベットです。
本年3月に30名が修了し、そのうち10名が国内の大学院、大学、専門学校に進学します。現在、在籍者の80%が韓国からの学生で、国際環境の急変に対応していくためには、ひとつの国に集中するのではなく、いろいろな国々からの学生の比率を増やすことが課題です。
夏期の短期日本語研修コースは、相互青少年ホームステイ交流を実施しているアメリカ・カナダの交流提携団体から青少年36名が6月中旬から7月上旬まで、日本人家庭にホームステイしながら、3週間の日本語研修に参加予定です。また、5年目を迎えるカナダ・ラングブリッジ教育センター(LanguBridge Education Center)との提携プログラムでは、引率者1名および、アメリカ、カナダを中心にヨーロッパの高校生、大学生17名が7月上旬から下旬まで、3週間の日本語研修プログラムに参加予定です。
本年4月より、日本に定住している日本語を母語としない成人を対象に「日本語初級コース」(週5日、午前クラス)を開講します。従来、年少者の子供をもつ主婦は保育園の関係で、午後に開講されていた本科コース(初級クラス)は参加できなかったために新たなコースを実施します。同コースの実施により、受講生のニーズに合わせ、生活に必要な日本語習得などを目指し、またさらに教育内容の幅を広げ、地域社会への貢献を目指します。
当日本語教育研修所では、外国人子弟で年少者の日本語教育が急務の課題であると考え、数年前よりその教材およびカリキュラム開発に着手しています。この活動をさらに進め、今後、自治体や市の教育委員会、ボランティア団体などと連携し、地域の日本語学習の支援活動に積極的に関わっていきます。
以上